左足首を痛めていた日本ハム田中賢介内野手(30)が21日、札幌市内の病院で精密検査を受け、距骨(きょこつ)を骨折していたことが判明した。近日中に手術を受け、全治4~6カ月の見込みで、今季中の復帰は絶望的となった。現在3ゲーム差で首位ソフトバンクを追う日本ハムだが、24日のリーグ戦再開を前に衝撃が走った。

 優勝争いの最中、衝撃的な事実が判明した。左足首を痛めていた田中が21日、札幌市内の病院で精密検査を受け、かかと付近にある骨の1つである「左距骨」が折れていたことが分かった。近日中に手術を受けることになったが、全治までに4~6カ月かかる見込み。早くてもポストシーズンに間に合うかどうか微妙な状況で、今季中の戦列復帰は絶望的となった。

 18日広島戦(マツダスタジアム)で盗塁を試みた際に、二塁へのスライディングで左足を痛めた。広島でチームドクターが触診した結果、当初は捻挫のみで骨には異常がないかと思われたが、アイシング治療でも腫れが引かず、19日に出場選手登録を抹消。20日に福岡市内の病院でエックス線やMRI検査を受けた後、札幌へ戻って再検査を受けた。今回、患部の腫れが引くまで精密検査を受けられなかったことから、正式な診断が判明するまでに時間がかかった。

 田中は07~09年の3年連続で全試合出場するなど、1軍に定着してからはシーズン中に大きな故障をした経験がない。攻撃では巧打に加えて選球眼も良く不動のリードオフマン。昨年まで5年連続ゴールデングラブ賞の二塁守備も含めて攻守の中心的な存在だけに、2季ぶりのリーグ制覇を目指すチームにとっては大幅な戦力ダウンとなる。福島チーフトレーナーは「普通に歩けるようになるまでに2~3カ月かかります。大事な部分なので、しっかりとオペをして、治したほうがいい」と手術の決断に至った理由を説明した。

 代わりに3年目の中島卓也内野手(20)が1軍に昇格予定で、明日23日に福岡ヤフードームで行われる練習から1軍に合流予定。