マツダオールスターゲームの監督推薦選手32人(セ17人、パ15人)が4日、オールスターゲーム運営委員会から発表された。

 球宴初出場を決めた西武のルーキー牧田和久投手(26)が「クイック投法」で幻惑する。ただでさえ下手投げはタイミングがとりづらいが、牧田は走者なしでもクイックを使うのが持ち味。その威力は、対戦した楽天山崎が「マナー違反だ」と激怒したほど。記者会見した牧田は「驚きで信じられない気持ちです。持ち味であるテンポよく、山崎さんに投げたクイックも使っていきたいと思います」と抱負を語った。

 クイックは盗塁阻止が目的でセット時に使われる。走者なしで使っても、ルール上は問題ない。牧田の持論は「球速も決め球もない自分が生き残るためには、いろいろやらなければいけない。同じフォームからボールを離すタイミングを変えたり、クイックでテンポを速くするのもそうです」と必死の思いで身につけた投球術だ。幻惑投法を、大舞台でも披露する。