<楽天4-0オリックス>◇15日◇Kスタ宮城

 楽天が連勝でAクラス奪回にリーチをかけた。立役者は猛暑の日本列島に突如現れたタフマンだ。先発川井貴志投手(34)は中4日登板も何のその。「疲れは全然ない。いつも通り。投げろと言われたところに万全の準備をするだけですから」。真っすぐな人柄そのまま、打者にも正面から立ち向かった。伸びのある直球と低めに制御した変化球で、オリックス打線を6回0封。今季初勝利を手に入れた。

 中6日での先発が当たり前の現代野球において、異例とも言える登板が続く。13日に同じく今季初勝利を挙げた井坂は中3日での先発だった。良い意味での開き直りが結果に結び付いているのかも知れない。川井は5月に1軍昇格後、好投を続けながら勝ち運に恵まれなかった。先月末に2軍落ち。その間、同じく2軍調整中の岩隈に「プラス思考」を学んだという。詳細は「企業秘密です」と濁したが、マウンドでの所作に落ち着きがあった。

 その川井が「気持ちが本当に伝わって。ありがとうと言いたい」と感謝したのが救援陣だ。7回からつないだ小山が2死から一、三塁を招いても、3番手片山が抑える。8回は青山、9回は新守護神ラズナー。抑えが固まり終盤の形が定まったことは大きい。これで3試合連続無失点。12日のソフトバンク戦から33イニング連続無失点で3年ぶりに球団記録を塗り替えた。

 タフマン先発陣に無失点救援陣。2つの要素がかみ合い、星野監督も「よく0が続いているな」と評価した。今日16日、5月2日以来の3位浮上もある。この投手陣で、ものにする。【古川真弥】