<日本ハム3-2楽天>◇19日◇東京ドーム

 田中で勝って締めくくる。日本ハムと対戦した楽天は1点差の惜敗。連勝が4で止まった。左手薬指骨折から5週間ぶりに復帰した山崎武司内野手(42)は先制適時打を含む2安打と活躍したが、前後のバッターが、相手先発ウルフを崩せなかった。今日20日は田中将大投手(22)が先発。投げ合う相手はダルビッシュだ。日本球界最高峰の投手戦を制し、上げ潮を止めずオールスターブレークに入りたい。

 首位相手に1歩及ばなかった。1点差で連勝が止まった。最後の打者、岩村の飛球を見届けた星野監督は早々に、東京ドーム通路に現れた。薄暗い通路で軽い身ぶりを交えながら、終始淡々と振り返った。

 星野監督

 ヒメネスは左バッターへの対応を、もっと考えないと。ボールが全体的に高くて、動きも悪かった。打線はタケシ(山崎)が打って目立ってるようじゃダメ。外国人ピッチャーにこぞってやられてるな。まだまだ、だな。

 借金生活が続いている以上、チームの好調は認めても真の力がついたなどとは思えない。敗因を冷静に分析していた。

 先発ヒメネスは全体的にボールが高かった。4回を除き毎回先頭打者を出塁させる苦しい投球。日本ハムスケールズ、稲葉に手痛い一打を食った。特に6回、先頭稲葉への2球目が痛恨だった。真ん中高めへ浮いた絶好球。中押しのソロを右翼席中段までもっていかれた。

 相手先発ウルフは対照的だった。1回に骨折の癒えた山崎が先制適時打を放ったがここから修正。ボールを低めに丹念に集め、かつ、打者の手元で動かし散らした。ゴロアウトの山を築いた打線に対し、監督は「特に内角の対応だよな。そんなにいい調子には見えなかったが」と言った。6回1死一、三塁の好機。勝負強い高須は内角球を懸命にカットしたが、最後は外角低めへの動く直球で遊ゴロ併殺に仕留められた。

 本拠地で4連勝し東京へ乗り込んだが小休止。前半戦ラストの試合は田中を先発に送り、必勝を期す。2年ぶりとなるダルビッシュとの投げ合い。現在の球界で最もハイレベルな投手戦となることは間違いない。田中はこの日ダッシュなどで最終調整。練習中には相手エースと談笑するなどリラックスした様子だった。星野監督は「アイツには何も言う必要がない。登板に向けての自己管理が出来てるからね」と全幅の信頼を寄せている。しのぎ合いを制して、しばしの休息に入る。【宮下敬至】