ラッキーボーイになるぞ-。阪神森田一成内野手(21)が今日26日に高卒4年目で初の1軍昇格を果たすことが25日、分かった。この日は1軍甲子園練習に参加。フリー打撃などで汗を流し、充実感を漂わせた。

 森田

 自分は与えられたところでやるしかないので。(アピールは)できたと思います。(1軍練習は)緊張感があった。先輩方は皆さん早く球場に来て練習している。そこがすごいと思う。

 今季はウエスタン・リーグ72試合で打率2割4分9厘ながら、チームトップの5本塁打を記録。持ち前の長打力でアピールを続けた。球宴期間中の1軍練習に呼ばれると、24日のシート打撃では左腕筒井から二塁打。初昇格を勝ち取った。26日に1軍初登録され、出場機会を待つことになるが、チームを加速させる意味でもフレッシュな力は望むところだ。

 坂井信也オーナー(63=電鉄本社会長)もラッキーボーイの登場を期待した。今日26日中日戦(甲子園)から始まる後半戦を前に「(野球は)思いがけないということが、ありえるスポーツ。タイガースも若い選手がパッと出てくれれば勢いが出てうれしい」。首位ヤクルトと8ゲーム差の2位で始まる残り73試合で巻き返しは可能と見込むだけに「戦力的には遜色ないというか、十二分に戦えると思う。もちろん他のチームにもあるだろうが、ぜひともそう(ラッキーボーイ登場)なってほしい」と、森田ら若虎の爆発を期待した。

 ◆森田一成(もりた・いっせい)1989年(平元)8月4日、岡山県生まれ。岡山・関西高では2年春夏、3年春に甲子園に出場し、3年春は8強。高校通算25本塁打。07年に高校生ドラフト3巡目で阪神入団。08年オフに育成契約となったが昨年7月に支配下登録に返り咲き。内野手で「小ブラゼル」の異名も。185センチ、93キロ。右投げ左打ち。