<西武7-2オリックス>◇30日◇西武ドーム

 オリックス岡田彰布監督(53)は自滅した先発中山慎也投手(29)にお手上げだった。6回7安打7失点で7敗目。「よう分からん。同じこと(新聞に)書いてもしゃあないやろ。おれが言うてもまだそういうことやるんやもんな」。3戦連続で課題だった初球や四球が致命傷となった。1回は中村に真ん中に入った初球を2ラン。「先頭への四球とか、初球は気いつけえ」と繰り返してきたが、馬の耳に念仏のような失点だった。

 5回は四球とT-岡田の失策、安打で1死満塁とし、連続適時打と押し出し四球、犠飛で決定的な4失点を献上した。教育的続投となった6回も2四球を出し、最終的に9四死球という乱調ぶり。「逃げてばっかりでしょうがない。先発でやるなら1番から9番まで抑えんと次、投げさせられん」。ボヤキ倒した指揮官の顔には恐ろしい、あきれ笑いが浮かんでいた。