<ロッテ2-3西武>◇20日◇QVCマリン

 昨年から西武が10連敗中だったQVCマリンの悪夢を、東北学院大バッテリーで止めた。3回に2失点した岸孝之投手(26)は「いつも先制してもらった後、追いつかれるパターン。またやっちゃったと思ったけど、今日はやってやる」と開き直った。4回以降はまるで“別人”。降板する8回までパーフェクト投球で4勝目。「3回までは逃げまくり。4回からは攻めまくり」と渡辺監督が表現した通りだった。

 巨人からトレードで加入した星孝典捕手(29)が快投を引き出した。大学では2学年後輩の岸と寮が同部屋で「上下関係がなくて和気あいあい。岸が『のど渇いたー』って言ったら、僕が自動販売機に走ったこともありますよ」。気心の知れた間柄で、呼吸を合わせた。3回までに代名詞カーブが悪いと聞くと、内角を大胆に要求した。1カ月以上勝てず「守りに入っていた」と悩む岸から弱気の虫を追い出し、自信を取り戻させた。

 西武でバッテリーを組んで3試合目で、初めて勝った。大学時代は直球とスライダーが中心だった。星孝は「強い大学じゃなく、なんでうちにいるの?

 っていうボールを投げてた。150キロがどこにいくかわからなかった。今は大人の投球。球種が増えて、こっちもいろいろ投げさせてかみ合わない部分があった」と反省した。直球があってこその変化球であり、岸のよさが出る。原点回帰した仙台コンビが、千葉の鬼門をこじ開けた。【柴田猛夫】