<楽天2-0ソフトバンク>◇26日◇Kスタ宮城
ソフトバンク小久保裕紀内野手(39)が復帰戦で喜びも悔しさも味わった。2点を追う8回。6番DHに座ったスラッガーに、2死二、三塁で打席が回ってきた。フルカウントからの7球目。楽天青山の外角直球に空振り三振を喫した。フルスイングも勝利にとどかなかった。
「チームが負けて悔しい。あした、やり返します。ただ、こういう舞台に帰ってこれた。やっぱり野球はいい」
左脇腹の肋骨(ろっこつ)を骨折し、今月10日に1軍登録を抹消された。全治1カ月の診断を受けながら、16日後に戦場へ戻ってきた。まだ完全に骨はくっついていない。走塁面や接触プレーには不安がつきまとう状態だが、この日の9スイングに一切よどみはなかった。
「しっかりスイングもできた」
止まっていた時間は動かした。2000安打へ、残り53安打で今季2度目の骨折。7回の第3打席で、中前安打を放ち、再び偉業に歩み始めた。残り41試合で今季中の大記録達成は厳しい。主将の今季照準は、チームのリーグ連覇、悲願日本一に絞られている。
「(ペナントの)勝負どころで野球ができる喜びを感じました」
自ら企画を検討した東日本大震災の復興支援イベントにも間に合った。今日27日には石巻市内の中学生と保護者合わせて50人を招待。仙台への移動前には「間に合うとは思わんかったな。骨折して2週間やから」と本音をこぼしていた。今日こそ、自らのバットで勝利をたぐり寄せてみせる。楽天の先発は田中。1週間前にソフトバンクが田中に敗れてから、楽天の連勝はスタートした。復帰戦を飾れず、チームの連勝が3で止まった悔しさを晴らすには、最高の相手だ。【松井周治】




