<オリックス3-1ロッテ>◇26日◇ほっともっと神戸

 オリックスに衝撃が走った。26日のロッテ戦に勝利後、正田耕三打撃コーチ(49)が打撃低迷の責任を問われ電撃解任された。後任は小川博文2軍打撃コーチ(44)が昇格、正田コーチは球団本部長付としてフロント入りすることが発表された。3日には福間納チーフ投手コーチ(60)が投手陣の低迷で2軍育成担当に更迭されたばかり。オリックスは1カ月足らずで投打のメーンコーチが替わる異常事態となった。

 正田コーチを巡っては借金9を抱えた交流戦前にも更迭の話があったという。だが交流戦2位で借金を1まで減らし岡田監督の球団への進言もあり残留。だが今月16日のソフトバンク戦から、3度の完封負けなど7連敗を球団が問題視。この日の試合後、本人に解職を通告した。同コーチは無言で帰路に就いた。

 村山良雄球団本部長(64)は「ご本人からケジメをつけたいと話が出た」と辞任を強調したが実態は違うようす。同本部長はフロント入りについて「韓国球界でコーチを務めるなど豊富な経験がある。僕のそばでアドバイスしていただきたいと考えた」と説明した。

 正田コーチは05年から07年まで、阪神で岡田監督のもと打撃コーチを務め、09年は韓国SKの打撃コーチに就任。同年オフ、岡田監督のオリックス指揮官就任に伴い招へいされた。今季のチーム打率2割4分6厘はリーグ4位。首位争いから早々と後退しBクラスに転落していた。