広島岩本貴裕外野手(25)が右膝を手術していたことが17日、明らかになった。開幕当初から同箇所の慢性的な痛みを抱えており、前日16日に広島県内の病院でメスを入れた。関係者の話を総合すると膝(しつ)関節の慢性的な「オスグッド病」が痛みの原因で、骨端部分を取り除いたとみられる。

 将来を期待されるスラッガーが今季絶望となった。球団関係者は「痛みがあって追い込む練習をできなかった。まともに練習できないなら早く(手術を)した方がいい」と説明した。3月中旬から痛みを訴えており、全力プレーに支障をきたしていた。全治まで数カ月かかる見通し。いち早く手術に踏み切ったことで、来年の春季キャンプには万全な状態で臨む構えだ。

 昨季は14本塁打をマークしたが、プロ3年目の今年は60試合に出場して打率2割2分3厘、3本塁打と伸び悩んだ。7月18日に1軍選手登録を抹消された後は2軍でプレー。9月8日のオリックス戦(由宇)まで実戦出場していた。今季中の1軍再昇格は果たせなかったが、悔しさをぶつけるためにも、まずは回復に専念する。