CS逆転進出を懸け、楽天星野仙一監督(64)がついに動いた。21日のロッテ戦(Kスタ宮城)は雨天中止。3日連続で試合が流れ、室内練習場で塩見、井坂ら先発陣がブルペン入りしたときだ。星野監督はやおら2人の後方に歩を進め、デンと仁王立ちで構えた。

 まず塩見に「甘い球をホームランにされすぎ」とピシャリ。練習時から意識付けさせると、続いて隣の井坂にカーブ、ツーシーム、フォークと伝授。球の握りを見せ、腕の振りも披露した。シーズン中は就任後初となる直接指導は実に1時間。自ら「15分ぐらいと思った」と驚く熱の入れようだ。「日本で一番上手にチェンジアップを投げる」と評価するロッテ成瀬があいさつに来ると、しっかり握りを取材。同じ左腕の塩見に伝えるつもりだ。

 これまで「(ヤマ場は)まだまだ先だ」と静を貫いて来た。一転の動にはわけがある。

 星野監督

 2人(井坂=2勝、塩見=7勝)がやってくれないと、うちは強くならない。

 残り20試合、先発は岩隈、田中を軸に5人で回せるが、勝ちを拾うには3番手以降の出来が鍵を握る。「諦めない」と繰り返す監督。その心意気を行動で見せた。あとは選手が応えるだけだ。【古川真弥】