<日本ハム2-0楽天>◇4日◇札幌ドーム
7回2死一塁、それまで2安打無失点の日本ハム武田勝投手(33)の途中交代に「え~!?」と不満の声が飛んだ。一見、不可解に見える継投だったが、勝利に飢えているチーム状況を考え、梨田監督が下した決断だった。「迷うね。マサルは完投してもいい球数だったけど、牧田との相性を考えて代え時かなと思った」。前の打席で、中堅の頭を越えそうな大飛球を放っていただけに、安全策をとった。
モデルチェンジした武田勝が、これ以上ない投球で勝利をたぐり寄せた。技巧派左腕が、伸びのある直球で打者の内角をガンガン攻める。「立ち上がりから真っすぐで押せた。自分でも珍しい。楽天には変化球を打たれるケースが多かったので…」と振り返った。8月中旬に体調を崩してから波に乗りきれず、重圧から逃げの投球が続いたという左のエースだったが「今日は楽しんで投げることができました」。リーグ制覇が消え、吹っ切れた。「CSへ気持ちを切り替えていかないと。僕らの目的が、また1つになりました。チームスローガンは“ONE”ですから」。背番号38が珍しく熱弁を振るった。
8月21日オリックス戦以来となる札幌ドームでの白星に、梨田監督は「花火がすごく大きく見えた」と感激もひとしおだった。【中島宙恵】



