巨人渡辺恒雄球団会長(85)が「モバゲー」にも「WBC」にも態度を軟化させた。7日、都内のホテルで取材に応じた。近日中の実施を予告していた横浜の親会社TBSホールディングス(HD)井上弘会長(71)とのトップ会談はまだ行われていないことを示唆。その上で、TBSが携帯端末向けゲームサイト「モバゲー」の運営会社ディー・エヌ・エー(DeNA)を始め、複数の企業と売却交渉を進めていると伝えられている件で、「オレがあっせんした時のこともあるから、(TBSが)あまり損しないで売れればいいな」と話した。

 「仮にモガベーに決まった場合、あれは商品名なんだよ。企業名が限度だな。ソフトバンクとかオリックスとか楽天とか。みんな企業名だよ。だからモガベー何とかベイスターズでは困る。ただ、企業名をモガベーに変えたらどうだ、となると、そこまで文句は付けられないわな。まあ、あとナンボ横浜に出してくれるか、TBSにだ」「あとはオレが干渉することはないんで、オーナー会議で承認すれば良い」とも話した。

 また、徹底抗戦を求めていたWBC参加問題には「アメリカが譲歩して、日本の選手会の得するような、全部のめとは言わないが、それに近い条件が出てきたら、WBCやれるなら、やったほうがいいことは間違いない」と話した。