横浜の球団買収に乗り出しているゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の運営会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の春田真会長が25日、東京・渋谷区の同社で取材に応じ、現本拠地の横浜に密着した球団経営を行っていく考えを示した。

 市場の大きさ、利便性や地域の愛着などを理由に挙げ「あえてそこから出たいとは誰も思わない」と断言した。球団名や監督人事については今後の話としたが、長期保有の意向もあらためて強調した。

 交渉状況や発表時期に「分からない」を繰り返した春田会長が、本拠地に関するスタンスは明確に示した。「横浜というのは僕自身も好きだし、魅力的な場所。商圏だって大きいし、経済圏としても当然ながら大きい。あえてそこから出たいとは誰も思わない。物理的なことを考えても(会社は)東京にありますし、近い方がみんなも喜ぶ」。移転の選択肢は頭になく、将来的にも本拠地は横浜とする考えを強調した。

 監督については「人事なんで、すぐにどうこうという話ではない」と白紙を強調。球団名に関しても「まだお話しできません」と口をつぐんだ。それでも28日とみられる正式発表については「どっちやねんというのは僕は好きじゃないので、早めにできるようにはしたいです」と話した。