モジモジ打法で打撃開眼じゃ!

 広島丸佳浩外野手(22)が10月31日、秋季キャンプ(11月4日~22日)で足の内転筋強化に取り組む決意を示した。踏ん張りの利く下半身をつくるのが狙い。ベテラン前田智徳外野手(40)から指摘を受けたもので、やや内股になるためモジモジしているように見える可能性があるが、打力アップは間違いなし。来季をさらなる飛躍の年にする。

 ぐっと右足を内側に入れ我慢する。見た目はモジモジしているように見えるかも?

 でも丸はいたって真面目だ。参加予定の秋季キャンプでは「全ての面でのレベルアップ」を目標におく。特に打力の向上が激しい外野定位置争いに勝ち抜くカギだ。そこで取り組むのが下半身の強化。モジモジ打法は、その一環だ。

 ヒントはシーズン中、大先輩のひと言にあった。後半戦のあるとき、2000本安打の打撃の職人・前田智にこう言われた。

 「走っているときに、スパイクの内側の歯が見えてるぞ」

 足が少し内側を向いて上がっているから、スパイクの歯が見える。それでは力が外に逃げてしまう。これは打撃にもあてはまった。「後(左足)でためた力を前(右足)に移すとき、前で受け止められない。無意識に力を入れても、内側に力が入るように内転筋を鍛えないといけない」。そう気づいた。

 今季は、シーズン前には考えられなかった活躍を見せた。特に前半戦はバットで大暴れし、外野の定位置をがっちりとつかんだ。規定打席にも到達した。ただ初めて1軍で1シーズンを過ごすことは、思っていた以上に難しかった。後半戦は息切れ。「ミスショットが増えた」と話す。

 打率2割4分1厘、9本塁打50打点の成績に「ケガせずにやれた。その最低限のことは良かったですが…自分の中でバランスを崩していることに気づかなかった」と満足はしていない。三振が多かったり、好機に弱かったりで確実性を欠いたことを反省している。我慢して起用してくれた野村監督の期待に応えられなかった思いも強い。

 「キャンプで練習するしかない。甘い球が何球も来るわけじゃないし、確実性をあげないと」。一気にブレークした今季に続き、5年目の丸はさらなる飛躍を期す。