プロ野球の臨時実行委員会が22日、都内のホテルで開かれ、TBSホールディングス(HD)と横浜球団譲渡で合意したディー・エヌ・エー(DeNA)の球界参入について審議した。

 急きょ臨時実行委員会への呼び出しを受けたDeNAの春田真会長(42)は、問題なく受け答えを終えたことを強調した。前日21日に連絡を受け、午後4時25分になって会場入りした。約1時間の質疑応答を終え「ご質問いただいたことについてはきちんとお答えできた。そしてそれがちゃんと理解されるといいなと思っています」と落ち着いた表情で話した。

 主に議論が交わされたのは「健全性」「グリー訴訟」「インサイダー疑惑」の3点だった。前日21日にグリーが起こした損害賠償訴訟に関しては、同日午前にグリーから訴状のコピーが直接届いたことを認めた上で「我々は違法の状態を解除したと認識しているんですけど、それが継続的に使われているという話がありました。昨日の段階でもうその事実はない。今後裁判がどうなるか分からないですけど、しっかり対応していきたい」と正当性と今後の誠実な対応を主張した。

 株のインサイダー疑惑は楽天から質問を受け「事実として当社の幹部がそんなインサイダー取引に関わっているわけではないし、そういう事実認識は全くない。手続きにのっとってきちんと行われたもの」と潔白を主張した。出会い系サイトなどとリンクする健全性については「当社はサービス開始以来、不健全な使われ方をしないように努力をし続けている」と、ヒアリング時と同様の説明を補足資料を加えて行った。「コミッショナーも最後に『質問は出尽くしましたか』という形で皆さんに聞いておられましたので、多分大丈夫かなと思います」と自信を見せた。