11月30日、セ、パ両リーグが最優秀新人(新人王)を発表し、セは巨人の沢村拓一投手(23)、パは西武の牧田和久投手(27)が選出された。
西武では99年松坂(レッドソックス)以来の新人王受賞。マウンドで派手に喜ぶことがない社会人出身の27歳牧田が、かみしめるように言った。「言葉にできないぐらいうれしい」。
先発で開幕ローテーションを勝ちとり、交流戦後は抑えに回り、5勝7敗22セーブを挙げた。チーム最重要課題の難しいポジションを任されながら、乗り切った背景にはベテランのひと言があった。抑えに失敗した時「落ち込んでいる暇はない。3位が狙えるんだから、次がんばれ」。勝ち星を消した西口の言葉に救われ、「そこから開き直って投げられた」と逆転CS進出の原動力になった。
新人王レースは楽天塩見、日本ハム斎藤らと争った。特に意識はなかったが「1年間フルに仕事ができた」という自負があった。チーム最多55試合に登板し、開幕前に期待された同僚・大石が苦しんだ分の穴も埋めた。来季は先発への再転向が決まっており「2ケタ勝ちたい」と目標を語った。球界でも数少ない下手投げとして、大先輩の松沼博も受賞したタイトルをとり「アンダースローでもここまでできるのを証明できた。もっと増えてくれればいい」と目を輝かせた。【柴田猛夫】




