ソフトバンク王貞治球団会長(71)が20日、外国人投手の補強を明言した。日本プロ野球名球会の関連行事に出席した台湾から帰国。降り立った福岡空港で、主力が流出したチームの強化方針について話した。

 2年連続日本一へ投手力の強化が急務となる。杉内とともに巨人へ移籍したホールトン、オリオールズ入りした和田と3本柱の抜けた穴は大きい。「杉内はもっと勝てただろうから50勝分だね。補えるかわからないが補う気持ちでやらないと」。現時点ではトレードも難しく、投手補強は外国人選手の獲得を目指す。補強期間は来春の開幕までのスタンスで、「キャンプに入ってからでもいいし、いい選手を取れるよう鋭意努力したい」と話した。

 杉内のFA移籍については「選手の権利。すべてを含め巨人入りを決めたのだから厳粛に受け止めないと」と理解を示したが、チームには大きな課題が残った。