中日谷繁元信捕手が41歳の誕生日である21日、都内で行われた「第40回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式に出席し、来季の同賞連続獲得を目標に掲げた。41歳シーズンでの受賞はヤクルト宮本と並んで最年長だが、厳密には11月生まれの宮本が年上で、正真正銘の最年長受賞を目指す。

 2年ぶり5度目となるゴールデン・グラブ賞を手にした谷繁は、スーツに身を包み決意を口にした。「引退する前にもう1回くらいとったら最年長になるんじゃないかな。頑張ります。(守備率)10割目指します」。この日が41度目となる誕生日。ちょうど40回目となった同賞で“最年長”受賞の栄誉にはあと1カ月足りなかった。

 その栄誉を手にしたのが壇上で横に並ぶ同学年のヤクルト宮本だった。前列には40歳のソフトバンク小久保がパ・リーグ一塁手で受賞。40代3人の受賞者は球界の「おやじパワー」はみせつける形となった。

 「小久保もそうだし、宮本もぼくもそう。まだ(若い選手に)負けたくないという思いがある。それがなくなった時は引退する時だから」

 来季から高木新体制がスタートするが、やることは変わらない。中日の象徴とも言える守りの野球。その要となる男は、目を輝かせた。「今のチーム事情を考えればそういう(守りを中心とした)戦い方になる。バッテリーを中心に期待に応えられるように頑張りたい」。同じ守備位置のライバルは巨人阿部、阪神城島ら年下ばかりだが、負けるつもりはまったくない。【桝井聡】