日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナー(70)は28日、都内の事務所で仕事納めを行い、今年1年を総括した。「東日本大震災があった中で144試合、ポストシーズン、アジアシリーズを予定通りこなすことが出来た。電力事情もあり心配だったが乗り切ることができた」と振り返った。開幕延期と電力不足により、地方開催や平日デーゲーム開催を大幅に増やし日程消化に努めた。「その副産物とは言わないが、来年の日程は初めてセ、パ両リーグが統一して作成した」と強調。来年も引き続き懸念される電力不足に配慮し、関東や関西に試合が集中することを避けて日程を編成した。

 またDeNAが横浜球団を買収したことについても言及。「新しいファンを開拓してくれる期待があるが、エンターテインメント1本でも困る。企業的責任はもちろんだが、社会的責任も常に考えてほしい」と期待を寄せた。