アー・ユー・レディー!?

 広島ドラフト4位の土生翔平外野手(22=早大)が3日、「意外」な悩みを打ち明けた。広島・尾道市内のびんご運動公園で本格始動。テーマソングに、フィンガー5の『学園天国』を周囲からリクエストされたという。本人はGReeeeNの『扉』を有力候補にしていたが「面白いし、盛り上がりそう」と前向きに検討。マツダスタジアムが「ヘーイヘイヘイ、ショーヘイ」コールで盛り上がる!?

 慣れ親しんだびんご運動公園で、土生は旧友とともに約3時間汗を流した。気温8度と冷え込む中でも、ライナー性の強いボールを投げるなど全開。充実のトレーニングを終えてから口にしたのは、プロならではの「悩み」だった。

 「自分の名前は翔平なので、昔からよく、ヘーイヘイヘイ、ショーへイって言われていました。友達からプロに入ったらテーマソングはこれにすればって言われるんです。面白いし、盛り上がりそうなので、みんなにやってみてほしいですけどね」

 照れながら口ずさんだのは、フィンガー5が歌い、後に小泉今日子もカバーした『学園天国』をアレンジした“翔平バージョン”だ。周囲の勧めでシーズン中のテーマソングの候補に急浮上した。「アー・ユー・レディー」のかけ声で始まり「ヘーイヘイヘイ…」と続くリズミカルな曲調は、老若男女が一体となって盛り上がること必至だ。

 土生は広島出身で、子どものころから根っからのカープファン。それだけに、いち早くファンに受け入れられ、熱い声援を浴びたい思いがある。

 大学時代には試合前に音楽を聴いて集中力を高めるルーティンがあった。「テンションが高い曲よりも、バラードの方が多かったです」と話すように、一番のお気に入りはGReeeeNの『扉』。前向きでストレートな歌詞に、気持ちをじわじわと高ぶらせたという。プロ入りが決定した直後は「出ばやし」の最有力候補だったが、ぎりぎりまで考えを巡らせる。

 なによりテーマソングを流せるのは、1軍デビューを果たしてから。元日にはマラソン大会で5キロを走破し、この日もグラウンドまで行き帰りは2キロにも及ぶ急勾配の坂をランニングし、体力の土台作りは順調。今後は5日から東京に戻りマシン打撃など技術練習に取り組む。2月1日からの猛アピールで、「ショーヘイ」天国を巻き起こす。【鎌田真一郎】