楽天嶋基宏捕手(27)が「投げ込み」で、昨季の雪辱を果たす。16日、沖縄・うるま市内での合同自主トレを公開。昨季は捕手リーグワーストの11失策、盗塁阻止率2割2分8厘に終わった。「成績が下がってるのはわかってます。(シーズン中に)肩がへばってしまった」と分析し、「スタミナをつけるために1月、2月、3月にどんどん投げていきたい」と、今後のテーマを掲げた。

 昨年の日本シリーズで、中日谷繁が盗塁王のソフトバンク本多を刺した場面を見て「受け身ではなく、走ってこいという構えだった。緊迫した場面でもいつも通りのスローイングしていたと思う」と、疲労の蓄積するシーズン終盤でのパフォーマンスの高さと精神力に目を見張った。「今までは温存していたところもあった」と、肩の体力をためていたやり方を変える。「今年にかける思いは今まで以上なので。状態にもよりますけど、ケガをしない程度に投げます」と、意欲を見せた。【斎藤庸裕】