プロ野球選手会の会長を務める阪神新井貴浩内野手(34)が、東日本大震災復興支援試合・台湾戦(3月10日・東京ドーム)で日本代表の“キャプテン”を務める。24日の実行委員会で日本代表が内定し、新井の参加が判明。チームを引っ張る意気込みと「調整は度外視」と全力プレーを被災地に届ける姿勢を示した。ソフトバンク秋山監督が率いる日本代表は後日、正式発表される。

 「あれから1年経ったが、まだまだ被災地では大変な思いをしている方々がたくさんいる。少しでもお役に立てるようにと思っている。真剣に戦っているところを見てほしい。頑張っている方のことを思いながら、全力プレーをします。調整はまったく度外視。度外視です」

 開幕戦(3月30日)まで3週間という時期。寒さが残り、主力の中には実戦に入って間もない選手もいる。ベテランには身体的な負担がかかる。それでも「度外視」と繰り返した。

 1年前の悲劇を忘れていない。4番として初めてフルシーズン戦い、苦しんだ1年だったが、一番記憶に残っているのは「開幕騒動」だったという。選手の意見を集約して開幕延期を訴え続け、実らせた。

 1日限定だけにキャプテンの肩書が設けられるかは分からないが、実行委員会に出席した球界関係者からは「立場もポジション的にも新井が中心」と期待の声が聞かれた。

 「何も聞いていないけど、最年長だから。できることをしっかりやっていく」。試合前にメンバーを集め、全力プレーを徹底させることも辞さない。通常ならエキシビションの色が濃くなってもおかしくない時期の代表戦で、トラの新井が先頭に立って「大一番」を演出する。【柏原誠】