投手編成が未定の阪神で鍵を握る久保康友投手（３１）と榎田大樹投手（２５）は、沖縄キャンプで先発スタートすることになりそうだ。鳴尾浜で自主トレを視察した山口投手コーチが２４日、明かした。久保は先発からセットアッパー転向プランが検討され、逆に榎田は中継ぎから先発への転身も視野に入る。当面は先発調整を続け、チーム事情も踏まえて配置を決める。

　山口コーチは久保のリリーフ起用について「まだまだ。本人と直接、話してから」と慎重。榎田についても「最初は先発目指して、ガンガン投げ込んでもらわないと。キャンプの早い段階で（監督も含めて）みんなで話すことになると思う」と見通しを話した。

　榎田は当初から１年目の昨季と同様に先発調整スタートする方針だった。久保についても適応能力が高く、先発調整からの救援転向は可能と判断。慎重に最善の策を練っていく。

　榎田はこの日も鳴尾浜でブルペン入り。「去年のキャンプも先発のつもりで投げましたし、今年も試合に投げられるように準備するだけ。先発用、リリーフ用の練習っていうのはない」と頼もしい言葉を残した。臨機応変に２人のキーマンを起用していく。