球児も桧山も惜しまず投入!

 阪神和田豊監督(49)が「3時間半ルール」に攻めの姿勢で挑む。25日に甲子園クラブハウスを訪れ、春季キャンプの準備を行った。前日24日の実行委員会で今季も3時間半ルールを継続することが決定。その対応について、初めて持論を明かした。

 和田監督

 やって失敗することもあるが、やらないで悔いを残さないようにしたい。3時間半のことだけじゃなく、いろんなことが重なっての試合の進め方になる。

 東日本大震災の影響により、昨年に緊急で導入された特別ルール。試合開始から3時間30分を超えた場合は、新たな延長イニングに入らないというものだ。守護神や代打陣をベンチに余らせて、試合に敗れるケースもあったため、選手起用は重要だ。和田監督は、駒を使い切る積極的な采配で完全燃焼するつもりだ。

 特別ルールの影響で、昨年は引き分け試合が激増。2位ヤクルトは15試合もあった。そんな中で、阪神は12球団最少の「6」。勝率にも関わってくる。「時間に関しての駆け引きは、お客さんも気持ちのいいものではない」とファンの熱を冷ますような時間稼ぎをするつもりは毛頭ないが、引き分けを視野に入れた戦略も必要になってくる。

 和田監督

 終盤のやり方、特に投手の使い方で駆け引きが出てくる。去年、見てきた上で感じたことや反省点はいろいろある。ルールが決まったなら、実践しないといけない。引き分けが多くなるのかな。引き分けに持ち込む訳じゃないが、駆け引きも出てくる。

 打撃コーチとしてベンチから見つめた経験を生かし、特別ルールの攻略に打って出る。【田口真一郎】