広島今村猛投手(20)が29日、沖縄コザ総合運動公園で行われている先乗り合同自主トレで「浅尾モデル」の新投球フォームを披露した。今季初めてブルペン入りし、捕手を座らせ15球を投げた。グラブをおなかの前で抱え込み、小さいテークバックから、素早く右腕を振り抜く-。あれ?
この特長あるフォームは…。そう、昨季リリーフとして史上初のMVPに輝いた、中日浅尾拓也投手(27)の特長をしっかりとらえていたのだ。
「そんな(速い)ボールはいってないです。意識もしていません。前にいくイメージで。球は速いほうが良いですから」
本人は否定するが、理想を追い求めると球界屈指のセットアッパーの姿に近づいた。昨季、開幕当初は前田健に似た投球フォームだったが、6月以降中継ぎに転向してからフォームを変えた。球速を求めると、テークバックが小さくなっていった。130キロ台だった直球が、9月4日中日戦で自己最速タイの152キロをマーク。くしくも、浅尾の目の前で、高校時代の輝きを取り戻した。
「スピードが出るときと、出ないときがあったけど、それがなくなった。(セットアッパーは)去年もやって分からないわけではない。先発のつくった試合を崩さないようにしたい」
昨年12月の契約更改では、浅尾を目標に掲げた。「中継ぎなら、ああいう選手が目標。分かっていても三振をとれるし、力で押せる」。昨季は54試合に投げ3勝8敗2セーブ、13ホールドと本家同様にフル回転。最強セットアッパーのフォームを手に入れ、成績も浅尾のように頂点を目指す。【鎌田真一郎】



