そら、ねっこり聞くよ。オリックス岡田彰布監督(54)が、李大浩内野手(29=韓国ロッテ)を通じて韓流野球の事情通になる。29日、キャンプ地の宮古島入り。この日、来日した補強の目玉とじっくりと話し合う考えを示した。

 岡田監督

 合流したら、本人といろんな話をする。今までずっと韓国やから。渉外(担当)から体重を15キロ絞ったというのも聞いたけどなあ。ただ身長は変わらんが、体重はわからんからな。野球選手は入団時から(公称の)身長、体重が20年ぐらい一緒やろ。おれはプロ1年目からずっと一緒や(175センチ、77キロ)。

 心配の発端は、12月6日に韓国・釜山での入団会見。公称130キロの李大浩に、指揮官が10キロの減量を求めた。「130キロあったら太れとはいわんやろ。簡単に10キロやせろというたがな」。4番候補は1月10日前後からのサイパン自主トレで設定を軽々と上回った。

 岡田監督

 1年目やから(ハードに)やりたくなるのはあるかもしれん。オーバーペースならこっちからストップかけないかん。

 調整ペースも、じっくり話し合う。日本の投手に慣れるために早期の実戦参加を希望する可能性がある。

 岡田監督

 おれも韓国の実戦はどのへんからやるとか、詳しいわけじゃないから。3月30日(の開幕)が一番いいのがいい。1年間の体を作ってけがをしない。1年間4番を張ってくれる、4番の存在感を見せてくれるのが一番。数字はついてくると思うけどな。

 初の海外移籍に気負って、けがをされたら元も子もない。指揮官が韓流通になって、しっかりと手綱を締める。【益田一弘】