ナゴヤドームで雄たけびだ!
4年ぶりに中日に復帰した川上憲伸投手(36=ブレーブス2A)が30日、キャンプ地沖縄入りした。故障していた右肩について不安を一蹴し、きょう31日の入団会見を前に「ファンの方にナゴヤドームで早くかっこいい姿を見せたい」と意欲をにじませた。完全復活を果たし、代名詞と言われた派手なガッツポーズを披露する。
憲伸節は健在だった。日が落ちかかった午後6時ごろ。川上が中日時代から仲が良かった岩瀬仁紀投手(37)とともにスーツ姿で沖縄・恩納村の宿舎に到着した。宿舎には報道陣約50人、4台のテレビカメラが待ち受けた。そんな状況に少し驚きつつ、いきなり真顔でジョークをかました。
川上
コンディションですか?
悪くはないですよ。ついこの間まで「うおのめ」で足が痛かったけど…。みんながやっていることはやっている。
張り詰めた場を和まそうとした、滑らかな口調は4年前と何1つ変わっていない。昨年はメジャー昇格どころか右肩痛の影響で登板ゼロに終わり、オフには戦力外通告を受けていた。誰もが抱く不安要素。だが、かつての大エースはそんな心配を冗談交じりに一蹴した。すでにブルペンでの立ち投げや80メートル程度の遠投もしており、状態は回復しているという。
また、電撃復帰の理由も自身の口から語った。「ドラゴンズは自分にとってもやりやすい。環境です。(また)やりたいと思った」。所属先が見つからない今月中旬。鳥取で一緒にトレーニングしていた先輩の山本昌を通じ、古巣復帰を希望した。入団を後押ししたのは球界を代表する右腕を育てた環境だった。
早くも戦闘モードにスイッチが切り替わった。那覇空港に到着して車窓から沖縄の街を眺めた。頭に浮かんだのは中日に入団した98年からマウンドに上がるために汗を流し泥にまみれた自分の姿。緊張と興奮が体を包んだ。
川上
久しぶりに沖縄に来て気が引き締まる。緊張感がありますね。ファンのみなさんとともに戦いたい。ナゴヤドームで早くかっこいい姿を見せたいですね。
高木監督も前日29日に「投げられるならこんな楽しみなことはない。これで開幕投手候補がまた増えちゃったな」とその実力に大きな期待を寄せている。憲伸と言えば、ここぞという場面で見せる雄たけびを上げながら繰り出す派手なガッツポーズが有名だった。憲伸ガッツがまた見られる日もそう遠くはなさそうだ。【桝井聡】
◆川上憲伸(かわかみ・けんしん)1975年(昭50)6月22日、徳島県出身。徳島商から明大を経てドラフト1位で98年に中日に入団。1年目に新人王を獲得。02年8月1日の巨人戦では史上70人目の無安打無得点を達成。04年には17勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得しリーグ優勝に貢献。MVP、沢村賞にも輝いた。08年オフにFA権を行使して米大リーグ・ブレーブスに移籍した。179センチ、90キロ。右投げ右打ち。



