中日テスト生のホルヘ・ソーサ投手(34=元マーリンズ)が早くも合格切符を手中に収めた。今キャンプ初となるブルペン入りで直球、カーブ、スライダーを交えて50球を投げたが、ほとんどを低めにコントロール。「どの球種もコントロールできるんだ」と自慢げに話した。権藤投手コーチも「決めるのは監督」と前置きしつつ「力もあるし、制球も良い。なんでここにいるのかなという感じ」と早くも合格点を与えた。

 秘密兵器になるかもしれない。スリークオーター気味の投げ方でリリースポイントが見えにくい。驚くほどの球速はないが、安定感がある。「私が言えることは、ドラゴンズと契約してチームに貢献したいということだけ」。ドミニカ共和国の英雄サミー・ソーサと親戚という話題が先行するが、メジャー44勝の実力はどうやら本物だ。

 ◆ホルヘ・ソーサ

 

 1977年4月28日生まれ、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身。18歳の時にロッキーズと契約。最初は外野手としてプレーしていたが、肩の強さを見込まれて投手に転向。02年デビルレイズに移籍してメジャーデビュー。その後はブレーブス、カージナルス、メッツ、ナショナルズ、マーリンズでプレーした。メジャー通算44勝53敗、防御率4・72。昨季はメキシカンリーグで10試合に先発して5勝4敗、防御率3・69。188センチ、100キロ。右投げ右打ち。