巨人宮国椋丞投手(19)が5日、復調をアピールした。発熱で2日間チーム本隊から離れたが、この日から合流。ブルペンで75球の本格的な投球練習を行った。初日からやや精彩を欠いてきたが、この日は別人だった。無駄のないシンプルなフォームから、捕手のミットまでスピンが利いた直球、カーブにスライダーも1球。終始ゆったりしたテンポで投げた。「初日、2日目より全然いい。今日がスタートという感じです」と端正な顔を崩した。

 軸足で真っすぐ立ち、真っすぐ踏み出していった。単純だが最も難しい投球のセオリーに、宮国は忠実だった。室内ドームで行った前日のキャッチボールでヒントをつかんでいた。「今日意識したのは下半身でなく、上半身です」と話した。足の動作と調和させ、上半身、特にボールを保持していない、左肩~腕のラインも目標に対し真っすぐ向けるよう意識した。シンプル・イズ・ベストの原点でこの日のブルペンに入った。「多少はリラックスしてきたかな、とは思います」と宮国。本領発揮はこれからだ。