コイの3本柱じゃ!
広島ドラフト1位の野村祐輔投手(22=明大)が7日、沖縄キャンプで初めてブルペン入りし、捕手を立たせて19球を投げ込んだ。06年高校生1巡目の前田健太投手(23)、10年1位の福井優也投手(24)との「ドラ1」そろい踏みが実現。本格投球でないにもかかわらず、見守った他球団007から絶賛された。チームが14年連続Bクラスと低迷する中、投手陣のキーマンとして名乗りを上げた。
野村は大きな注目を浴びて、ブルペンへ足を踏み入れた。ともにブルペン入りした前田健から一番奥のプレートを使うよう指示された。前田健から1つ飛ばして、福井、野村。20台を超えるカメラの前で、ドラ1ルーキーは背番号と同じ19球を披露。立ち投げながら、スピンが利いた直球を繰り出した。前田健は「誰かが投げるたびに、シャッター音がうるさくて集中できなかった」と、遠ざけた理由を明かした。
野村
自分のペースで投げられたけど、感覚は良くなかった。バランスとリリースポイントを気にしたけど、あまりいい状態じゃなかった。カメラは気にならなかったですけど、あまり投球が良くなかったので、そればかり考えてました。
自己採点は辛口ながら、周囲は口々に高評価を与えた。開幕戦で対戦する中日の佐藤スコアラーは「バランスもいいし、コントロールも良さそうな投げ方。球種も豊富みたいだし、大崩れしなそう」。巨人中里スコアラーは「球の回転がいい。キレとコントロールはいいので、勝負球の投げ分けができるかどうか」と分析。ソフトバンク加藤スコアラーは「下半身がすごい。精密機械といわれる、コントロールが分かる。あれじゃ、ばらつかない」と話した。本格的な投球でなかったにもかかわらず、要注意マークをつけた。
野村とともに、前田健、福井のドラ1右腕3人が並ぶ姿に、投手王国づくりへの期待が膨らむ。80年代後半から「3本柱」として名をはせた巨人斎藤、桑田、槙原のように最強右腕トリオを重ね合わせた。
大野投手コーチ
彼らもそういう立場でやるわけだから。スタイルは違うけど、周りからそういう風に見られるようになればいい。
かつての巨人の3本柱は89年からの4年間で、計167勝を挙げた。簡単なハードルではないが、野村がローテーションの一角に食い込めば、可能性はある。野村の次回登板は9日で、捕手を座らせる予定。「ちょっとずつ。ちょっとずつ」。ギアを上げ始めたルーキーが、投手王国再建のカギを握る。【鎌田真一郎】



