困ったら、ドクター武司に聞いてみろ-。中日山崎武司内野手(43)が7日、期待の若手に救いの手を差し伸べた。キャンプ地沖縄・北谷球場に隣接する屋内練習場で愛工大名電の後輩堂上直と、ブーちゃんこと中田亮に身ぶり手ぶりで打撃を指導した。

 「気がついたことは教えるし、頑張ってほしい。技術を教えて、それで(争いに)負けるようならユニホームを脱がなきゃいけない。でも、意外と自分のことは分からないもの。言うことで、自分が再確認できる部分もある」

 伝え、教えることで年齢差を超えて高め合い、チーム強化につなげたい。もちろん、揺るぎない自信があるからこそできる行為だ。

 “患者”は若手に限らない。「井端から『どうですか?』と聞かれるし、森野ともロッカーで話している」という。井端は「野手で自分より経験している選手はそうはいない。体のこととかいろんな面で参考になる」。森野も「言ってもらえるのはありがたいし、何より懐かしい」と再び触れ合うことで、若き日の自身の姿を思い出してもいる。山崎加入による相乗効果が、キャンプ地沖縄で早くも表れている。【八反誠】