昨年11月に右手中指血行障害の手術を行ったヤクルト館山昌平投手(30)が18日、フリー打撃に初登板した。三輪、飯原、森岡らに65球投げ、安打性の当たりはたった2本。登板の前後にもブルペンで投げ、合計の球数は136球になり、開幕に向けて順調な仕上がりをアピールした。

 手術後は開幕に間に合うか危ぶまれていたが、そんな“不安説”はみじんもなくなっている。「だいたいこんなものだろうという打者との距離感はイメージ通り。それが一番の収穫です」と独特な表現でコメント。持ち球の変化球もすべて投げ「真っすぐだけがピッチングではないと思っている。試合では全部投げるでしょう。本当は(球種を言わず)ミックスで投げて打者の反応を確かめたいんですけどね。指は大丈夫です。至って順調です」と話した。小川監督も「信じられない。ボールも切れているし、もう投げられるのかという感じ」とうれしい悲鳴を上げていた。