マートン3番あるぞ!

 阪神和田豊監督(49)が20日、ABCの報道番組「キャスト」に生出演し、打順について言及。マット・マートン外野手(30)を3番に据える可能性に触れた。

 「鳥谷、マートンのどちらかを1番、3番に入れていきたいと思う」

 昨年までの2年間、マートンが最も多く座ったのが1番。09年に日本記録の214安打を放つなど恐怖のトップバッターとして存在価値を示した。しかし打撃コーチとして各打者の能力を把握してきた和田監督には「マートン3番」も魅力的に映っていたようだ。

 理由の1つが鳥谷敬内野手(30)の成長。昨年、リーグ最高出塁率(3割9分5厘)を残し「鳥谷の1番もちょっと考えている。足もあるし選球眼もいい。出塁率が高い」と1番打者の適性を感じ取っている。走力ではマートンに勝るだけに、2番平野と合わせた1、2番コンビの「足」が武器になる。

 10年は56試合で3番を打ち、昨年も4試合。4番も7試合務めた。マートンのクリーンアップ起用に何の問題もない。「足を絡めて1点をもぎ取る野球」を掲げる和田野球。1番鳥谷、3番マートンの新しい並びは強力打線に化学反応を起こす可能性を秘めている。

 指揮官はまた、本来の力を取り戻しつつある金本の4番起用について「争える」と、新井とともに候補であると明言した。