<オープン戦:オリックス9-5阪神>◇24日◇京セラドーム大阪

 激怒!

 と思いきや聞いただけ?

 阪神クレイグ・ブラゼル内野手(31)は球審の判定に首をかしげた。前日右翼を守った助っ人は、5番一塁で先発出場。4回に左腕中山の外角スライダーを見送るとストライク判定で三振に倒れた。直後、驚いたようなリアクションを取り、ベンチに戻りながら何事かを叫んだ。

 次の回の守備に移る際、わざわざ球審へ歩み寄った。阪神ベンチからはあわてて首脳陣がなだめに入った。試合後、丹波球審は内幕を問われると「質問させてくれということだったので。抗議?

 いえいえ、全然」と説明した。

 6回に右前打を放ったブラゼルは「今年のキャンプは今までよりも、守備の方に多少、重点を置いた部分があったかな」とキャンプからここまでを振り返った。城島と一塁を争いながら、左翼、右翼というスペシャルプランにも挑戦してきた。1球、1打席にかける執念を見る限り、体だけでなく、心も、本番モードに突入しているようだ。