<楽天0-4西武>◇10日◇甲子園
4連敗中の重苦しい雰囲気を振り払ったのは、「甲子園の申し子」だった。0-0で迎えた2回1死、西武浅村栄斗内野手(21)が、先制の1号本塁打。2打席目にも右前打を放ち、米野の適時打で2点目のホームを踏むなど、2安打1打点の活躍で勝利に貢献した。「最近、チームに貢献できていなかったので、何とか塁に出て、得点につながればと。結果、ホームランになって良かったです」と笑顔を見せた。
浅村にとって、聖地・甲子園は青春時代の思い出が詰まった場所だった。全国制覇を果たした08年夏、大阪桐蔭の「1番遊撃」として全6試合に出場し、29打数16安打2本塁打、打率5割5分2厘の驚異的な数字をマークした。「高校の時なんで、そんなに意識はなかったですけど」と振り返ったが、古くから語り継がれる“甲子園の魔物”は浅村に味方した。
試合前、浅村の活躍を予言したのは、渡辺久信監督(46)だった。ベンチ前で報道陣に囲まれ「今日は浅村が打つよ。高校時代に、1シーズンだけで16本のヒットを打ったんだって。彼にとっては、ここは庭みたいなもんでしょ」と断言。浅村の打撃練習中に、話題に出たそうだが「言った通りになったね」とご満悦だった。
浅村は試合前まで打率1割3分と不調だったが、左足の上げ方やタイミングの取り方を修正。「徐々に良くはなってきていたので」と2安打で復調をアピールし、スタンドで観戦した両親に、勇姿を見せた。春のセンバツ大会で母校が初優勝。「何か贈ろうとは考えています」と話したが、バットで祝砲を上げた。【久保賢吾】



