<ロッテ7-3楽天>◇18日◇QVCマリン
左の柱として信頼を取り戻せ!
楽天塩見貴洋投手(23)が先発し、2回1/3を投げ6安打4失点。プロ最短KOで2敗目を喫した。序盤から制球が定まらず、3回途中までに4つの四死球を与えた。3回に無死満塁から犠飛で1点先制され、1死一、二塁となって今江に痛恨の3ランを浴びた。エース田中に次ぐ2番手として期待される左腕。この経験を生かし、奮起するしかない。
塩見の目から涙があふれた。3回、1点を先制された直後、今江に対しスライダーが真ん中に入った。痛恨の3ラン。マウンドで高く上がった打球を見届けるしかなかった。続く清田に右前打を浴びたところで降板。ベンチに帰った直後は涙をこらえたが、感情を抑えられなかった。試合後は表情を曇らせ「野手の方に申し訳ないです」と2度も謝罪の言葉を述べた。
持ち前の制球力が発揮できない。1回に1死二塁から連続四球で満塁のピンチ。3回にも安打と2つの四死球で満塁とした。佐藤投手コーチが「あんなに四球を出すやつじゃない。走者が出て苦しくなった」と話すように、制球が乱れている。1年目の昨季は24試合で154回2/3を投げ、与四死球は36個。1試合平均で2・09個だった。だが今季はここまで3試合で19回1/3を投げ、9四死球で同4・19個。2倍近くに増えている。塩見は「変化球が悪かった」とカウントを不利にして自滅してしまった。
右は田中、左は塩見が柱として期待されてきた。昨季は9勝を挙げ、2月のキャンプでは今季の目標として「15勝」と宣言した。同学年でもある田中に対して自然と意識は強くなり「田中に早く追いつけるように、2人で1年間ローテーションを守って競い合っていきたい」と意欲を見せていた。2年目だが、チームを引っ張らなくてはいけない自覚はある。だから、自分のふがいなさに我慢できず、涙を流したのだろう。
星野監督は、左の柱として奮起しなければいけないかという問いに「柱じゃないよ」と容赦しなかったが、期待が高いからこその言葉。この日の試合前、同監督は言った。「子どもは強いものにあこがれる。だから、(選手たちも)どうやったら強くなれるか考えないといかん」。塩見を含め、チーム全員へのメッセージだった。壁を越えれば、塩見はきっと強くなる。【斎藤庸裕】



