<ウエスタン・リーグ:ソフトバンク8-1オリックス>◇24日◇福岡ヤフードーム

 “ぶっつけ”1軍デビュー?

 オリックス井川慶投手(32)が実戦2試合目で打ち込まれた。

 初回に4本の長短打で4失点するなど、5回で96球を投げて7安打5失点。「走者を出したが、いい経験になった。5回を投げられた点がよかった」。最速は136キロ。3回無失点だった18日広島戦よりも3キロ減だったが「真っすぐの感覚がつかめてきた点はよかった。前回よりは今回がよかった」と口にした。

 本来なら1軍昇格は先送りとなり、5月1日阪神戦(甲子園)での2軍戦登板が視野に入る。しかし、この日、近藤が右肩の違和感を訴えて出場選手登録を抹消された。赤堀投手コーチは近藤の抹消と井川の登板日について「関係なくはないでしょう」と説明した。

 1軍の台所事情も厳しい。この日の楽天戦は、開幕投手を務めた先発フィガロが5回3失点。開幕から4連敗と勝ち運に見放されている。打線の援護が少ない中、金子と寺原抜きで奮闘してきた投手陣も徐々に苦しくなってきた。

 井川はこの日、ソフトバンク本拠地での登板を終えて「日本のマウンドは(土が)掘れるので、位置が低いということがわかった。3回以降は(それが)読めてきた」と収穫も口にしている。28日西武戦からの9連戦では先発投手の頭数が足りなくなる。近藤が抜けた穴となる4月30日西武戦(京セラドーム大阪)に、井川が“ぶっつけ”で投入される可能性が出てきた。