<阪神5-0広島>◇25日◇甲子園

 阪神平野恵一内野手(33)が猛打賞と好走塁で勝利に貢献した。1回1死で大竹の146キロを中前に運び、先制点を呼び込んだ。前日24日は前田健を攻略できず、3安打完封負け。「やっぱり悔しかったんで。いい勝ち方ができて良かった」と嫌な流れを断ち切った。

 3回にも右前打。5回無死三塁では中前打に運び、今季3度目の猛打賞で3点目をたたき出した。続く鳥谷の中前打で迷わず三塁を狙い、チャンスを拡大。追加点に結びつけた。「全員で先の塁をどんどん狙っていこうということ。これからも続けていきたい」。

 先発久保が7回2死一、二塁で2安打目を許した。平野が松山の打球にダイブし、懸命に鳥谷にトスしたものの、二塁内野安打。「ちゃんとセカンドでアウトにしたかった。ごめんなさい」。お立ち台に並んだ久保に“公開謝罪”したが、守備でもけん引している。

 22日DeNA戦からマートンが1番に入り、2番を務める。「クリーンアップがいいので、1、2番がキーになる。マートンが出塁した時はいいつなぎをして、マートンがダメだった時は自分が出塁するというそういう攻撃を目指して練習していきたい」。26安打で安打数リーグトップに浮上。つなぎもチャンスメークもできる2番は、フォア・ザ・チームで白星に導く。