“稲葉ジャンプ”発祥の地・仙台で、大記録達成だ!

 2000安打へあと1本と迫った日本ハムの稲葉篤紀外野手(39)が27日、Kスタ宮城で行われる楽天3連戦(28~30日)へ向けて、東京から仙台入りした。同スタジアムは外野席のファンが“稲葉ジャンプ”を初めて行ったとされる場所。稲葉は「スカッと決めたいですね」と、縁のある杜(もり)の都で大記録に挑む。

 コツコツと積み上げた安打数は、ついに1999本となった。2000安打の大記録まで残り1本とした日本ハムの稲葉は、東京駅からさっそうと仙台行きの新幹線に乗り込んだ。「昨年オールスターでMVPを取っている場所だし、復興へ向けてみんなが頑張っている。そういう意味では、仙台で達成して東北の方々に勇気を与えられたらと思います。スカッと決めたい」。楽天3連戦を無安打で終えれば、札幌ドームで6連戦。本拠地での記録達成も可能だが、2000安打達成への手綱を緩める気は、さらさらない。

 対戦相手の楽天、星野監督とは08年北京五輪で日の丸のユニホームを着て共に戦った。「『打つな、打つな』って言われているし、恩返しにはならないでしょ」。楽天戦で記録を達成しないようけん制球を投げ込む敵将に「まだまだ稲葉は頑張っているな、という姿を見せられたらいい」と、闘争心を刺激された。

 また、試合が行われるKスタ宮城は、稲葉の代名詞とも言える応援スタイル“稲葉ジャンプ”誕生の地でもある。春先の仙台で、寒さに耐えかねた一部のファンがジャンプをしながら応援したのが始まりとされ、何かと縁のある場所であり、相手となった。

 前日26日ロッテ戦(東京ドーム)では決勝本塁打を放ち、250本塁打にも残り1本とした。2000安打を記念本塁打で達成した打者は、いまだかつて存在しない。「そんなに甘くないよ。そんなこと言うと、大けがしそう」と一笑に付したが、稲葉なら…と期待するファンも多いはず。桜咲く杜(もり)の都で、伝説誕生となるか。【中島宙恵】