<楽天1-0西武>◇9日◇Kスタ宮城
楽天の薄氷のような勝利の陰には、怠慢プレーへの「戒め」があった。試合前、ベンチ前で円陣が組まれた。いつもの光景だが、ホセ・フェルナンデス内野手(37)が声出し係だった。外国人選手が務めるのは異例だ。スペイン語で「一生懸命、全力プレーします」と誓った。
1-2で惜敗した前日8日、フェルナンデスは右翼線上の飛球にノロノロ走ったため、相手が落球したのに一塁止まり。全力疾走で二塁まで進んでいれば、その後の展開が違った可能性があった。この日の練習中、鈴木内野守備走塁コーチが「君には1年でも長くプレーしてほしい。だから、あんなことをしてはいけない」とたしなめ、声出しを命じた。さらに「昨日は全力疾走を怠り申し訳ありません。反省しています」と、フェルナンデスに代わって“謝罪文”を日本語で紙に書き、試合中のベンチに張った。狙いは大砲に反省を求めること以上に、「(全力プレーの意識を)浸透させたかった」と同コーチは明かした。
この日、フェルナンデスは守備、走塁とも手を抜かなかった。打っては4回無死一、二塁で岸の外角球を右打ち。チーム打撃が敵失を誘い先制につながった。それでも星野監督は「当たり前!
普通だよ!!」と前日の怒りが収まらない様子だった。プレーに手を抜けば、負ける確率が高まる。過ちを繰り返させないため、首脳陣はすぐに引き締めた。【古川真弥】




