ロッテナインが危機一髪の突風とひょうに襲われた!

 10日、QVCマリンで日本ハム戦が予定されていたが、午後2時20分すぎからの突然の暴風雨で中止となった。

 ロッテの練習中、空がみるみるうちに暗くなった。「あと6分で降ってくるぞ!」。首脳陣の冗談のようなひと言が、現実となった。特打を切り上げてから1分後、音を立てて、つむじ風が吹き始めた。推定300キロある打撃ケージの1つが前のめりに倒れ、隣のケージは強風で5メートル動いた。スコアボードの風速2メートルの掲示は5分もしないうち18メートルをマーク。約1センチのひょうがグラウンド一面に降り注いだ。

 もし、あのまま練習が続いていたら…と考えるとゾッとするようなシーンだった。寸前まで打撃練習をしていた工藤は「危ない。あのまま打っていたら死んでいた」と青ざめた。倒れたケージ側で打撃投手を務めていた山中バッテリーコーチは「九死に一生だよ」と胸をなで下ろした。

 あまりに物珍しい光景に携帯電話で写真を撮ったり、グラウンドに出てひょうを体感する選手もいたほど。午後3時には早々と中止が決定。開始時刻の同6時にはすっかり快晴となったが、突然の暴風雨の後では仕方のない決定だった。【広重竜太郎】