阪神マット・マートン外野手(30)が15日、甲子園で行われた練習で、屋外フリー打撃で入念に打ち込んだ。片岡打撃コーチの指示で約10分×2回のロング打撃練習。豪快に柵越えを連発するブラゼルとは対照的にケース打撃でみっちり振り込んだ。

 「4段階に分けてやったよ。ヒットエンドラン、ランナー二塁で右打ち、ランナー三塁でゴロとフライ、ラストは好きなスイングだから楽しんでやったよ」

 13日DeNA戦(横浜)の9回に、14打席ぶりとなる中越え2点二塁打を放ち、状態は上向き。昨季の交流戦は打率3割4分の好成績で「パ・リーグの方がストライクゾーンで勝負してくるからいい。今年の傾向は分からないから難しいんだけど」。パ・リーグの投手攻略は苦手としていない。

 昨季、パ・リーグのエースとして君臨した投手たちとの対戦が減ることも歓迎した。「ダルビッシュも和田さんもいなくなったし、涌井も田中も投げない。いいピッチャーが4人投げるから大変なんだけどね」。打率2割1分6厘とまだ本調子ではない虎のヒットメーカーが、交流戦で目を覚ます。【岡本亜貴子】