<イースタン・リーグ:楽天6-1西武>◇22日◇利府

 腰痛で離脱していた楽天田中将大投手(23)が、4月19日のロッテ戦以来約1カ月ぶりの実戦復帰で快投した。イースタン・リーグ西武戦でプロ6年目にして2軍戦初先発。4回46球を投げ3安打無失点で、直球は最速148キロをマークした。6奪三振で格の違いを見せたが「変化球の感じは悪くなかったですけど、真っすぐはまだまだです」と振り返った。

 4月22日に登録抹消となってからちょうど1カ月。リハビリ直後は見通しが立たなかったが5月16日にブルペン投球を再開し、劇的な回復を見せた。この日は直球がシュート回転するなど本調子ではない中「ブルペンでやってきたことを出せるかでしたけど、今までのブルペンよりいいものを出せた」と手応えはあった。腰の状態についても「あれだけ投げられたので、今のところ心配はしてません」と問題ない様子だった。

 今後について「翌日、体にどう反応するかですね。明日の状態を見てから」と冷静だったが、仁村徹2軍監督は「問題なければ、1軍で判断してもらってね。状態さえよければ1軍でもしっかりできる」と前向きに話した。6月上旬の1軍復帰を視野にいれていたが、順調にいけば、中7日空けて30日の巨人戦(東京ドーム)で復帰する可能性も出てきた。【斎藤庸裕】