<ソフトバンク3-4巨人>◇6日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク・ウィリー・モー・ペーニャ外野手(30)は打った瞬間、両手を上げた。8回無死一塁。打球は左翼フェンスを越え、同点2ランとなった。14試合ぶり、54打席ぶりに出た待望の10号アーチで、リーグトップに並んだ。

 必死だった。交流戦開幕時には3割を超えていた打率は2割5分前後まで落ちた。現状を打破しようと、3日に頭を丸刈りにしてグラウンドに現れた。久々の本塁打の感触を思い出し「長いスランプはあったが、自分のスイングができればまた打てるようになるから何も変えてはいない。少しずつ戻ってきている」。不振の出口が見えてきた。

 チームの重苦しいムードを一掃した本塁打も、連敗ストップの力にはならなかった。「本塁打を打ったのはうれしいけど、勝てなかったのは何かが足りなかったから。自分は勝つために頑張るだけだ」。勝利を求めて、前を向く気持ちは常に持ち続ける。