<阪神4-1中日>◇12日◇甲子園
チームに活力を与えるのは、やはり若トラだ!
2点リードの5回裏1死二、三塁。2番大和内野手(24)が低めのシンカーをうまくすくい上げた。打球は中前で弾む。「難しい球をうまく打てた。引っ張らないようにしようと思った」。新井良に続いたのは、24歳だった。
膨らんだ借金返済に向けて、和田監督はあの手この手を考える。この日の決断は大和の2番起用だった。平野の打撃不振によるものだが、大和の底力を信じた面もある。「得点圏でいい仕事をしてくれている。勝負強さ、粘り強さを発揮してくれた。ランナーがいない時に塁に出て、走ってくれたら、上位を打てる可能性はある」。得点圏での打撃成績はこれで27打数14安打の打率5割1分9厘。気負いが目立つ虎打線の中では、驚異的な数字だ。
1回裏無死二塁で、バントに2度失敗。それでも二ゴロの進塁打で意地を見せた。3回には左前打で出塁したが、盗塁に失敗。「反省はいつでもできる。(2番起用は)任せられたところをやるだけ」。ミスを引きずることなく、結果を残した。完全なレギュラー定着にはまだ課題はあるが、このたくましさが、今の若トラには必要だ。
和田監督は言う。「(大和は)こういうところを打てるようになってくれたら…。ただ決めたわけではない。平野と争うぐらいに力をつけてくれたらいい」。巡ってきたチャンスをものにすれば、自信になる。立て直しに、チーム競争は不可欠だ。【田口真一郎】



