<オールスターゲーム:全セ4-0全パ>◇21日◇松山
プロ24年目、中日谷繁元信捕手(41)が全セの完封リレーを演出した。9番捕手で出場し「受けたい」と話していた広島前田健太投手(24)と巨人内海哲也投手(30)のWエースを好リードした。5年ぶり球宴で今回の出場者では最多10度目。あらためてセ界の司令塔健在を示した。
「気持ちよく投げさせることだけを考えました」。前田健とは初バッテリー。真っすぐとスライダーを主体に押した。2回に本塁打競争優勝のペーニャを迎えると頭脳を使った。初球、この日初めてのスローカーブだ。「(前田健は)いやと思ったけど」。だがこの配球で相手を迷わせ、最後は真っすぐで詰まらせ二飛に仕留めた。「投げっぷりもいいし若くていいね。僕も楽しめました。気分は悪くはないですね」。MVPの投球を縁の下からサポートした。
「年齢的にも一番上。これで最後かなという思いでやりたいし、頑張ってる姿を見せたい」。特別な思いで臨んだ球宴。常に全力プレーだった。5回には内海のすっぽ抜けを好捕、走者が飛び出すのを見逃さず、一塁に矢のけん制を放った。4回は吉川の146キロ真っすぐに力負けせずセンター返し。「(安打と思い込み)オーバーランしてました」。遊撃明石の好捕に阻まれたが、おじさん族の星は存分に輝いた。
松山は02年のヤクルト戦で「宮本のバットを借りてホームランを打った」思い出の地。ベテランが渋く輝いた松山の夜だった。【松井清員】




