首位を独走する巨人が、早くも優勝マジックを視界にとらえた。今日31日からの2位中日との直接対決で3連勝し、続く最下位DeNA戦でも順調に勝ち星を伸ばせば、最短で8月3日にもマジック点灯の可能性がある。無敵ジャイアンツに、3年ぶりの「セ界一」が、リアルに数字となって示される段階にまできた。

 マジック点灯に向け、先陣をきるのは2年目の沢村だ。30日はジャイアンツ球場で調整し「先制点を与えない、先頭打者を出さない、(相手先発よりも)先にマウンドを降りない、『先』を意識して投げたい」と、気合十分で“先闘態勢”を宣言。自身5連勝とともに竜退治に挑む。

 今カードから9月中旬までは6連戦が続く。中日戦は沢村-ゴンザレス-杉内、DeNA戦は内海-ホールトン-宮国が濃厚。しばらくは中6日で曜日を固定することになりそうだ。川口投手総合コーチは「(投手陣は)夏場の準備ができている。去年も8月は勝ち越しているけど、勝負どころでわきまえてくれている」と、自信を見せた。

 本拠地11連勝中で、28カード連続負け越しなし。このまま先頭を突っ走るだけだ。【為田聡史】

 ◆巨人の優勝マジック

 最短なら8月3日に点灯する。3日の点灯条件は巨人が今日31日からの中日3連戦と3日のDeNA戦に勝ち、中日が3日のヤクルト戦に敗れ、ヤクルトが31日からの阪神3連戦で2敗すること。