阪神OBの中村勝広氏(63)が早ければ9月中にも球団初のGM職に就任することが22日、分かった。同氏はMBSのラジオ解説のため、阪神-中日16回戦が行われた京セラドーム大阪に姿を見せた。「この前、ここで話したことと、それ以下でもそれ以上でもない。何も進展していないということ。名前が挙がることは非常に光栄に思うが、この状況下でコメントする立場ではない」と話すにとどめた。

 しかし、すでに就任要請が行われ、受諾することは確実。球団関係者は「9月か10月には就任の流れになるのではないか」と話す。この日、ラジオ解説では来季の構想についても言及。「タイガースは捕手とセンターが日替わりの状況。充実させないと中日や巨人に追いつけ追い越せにならない」と話し、センターラインの強化を課題に挙げた。

 今季途中入団で4回に安打を放った今成を「打撃センスはいい。来季、非常に楽しみ。リード面を磨けば正捕手になれる要素もある。キャンプから投手と過ごしていませんから」と評した。一方、セットアッパー筒井について「将来的、近いうちに先発で行けたら。大型左腕ですし」と話したほか、今季、中継ぎで活躍する鶴のセットアッパー継続案も披露。5位に低迷する現状を受け、球団は大幅な改革に乗り出す方針。シーズン中から中村GMが始動することで、さまざまな案件に素早く着手する。