初カミナリを落としましたぁ。休日も召し上げましたぁ。主役こそ名古屋の小田に譲ったが、北谷の守道劇場は13日も全開だった。外野手も加えた全員内野ノックで各選手がエラー続出。中日高木守道監督(71)は練習を中断し、秋季キャンプ第2クール3日目にして初めて怒鳴り声を響かせた。

 「量をやってると惰性になる。高校生でもあんなエラーせんよ。でも俺が言ったら変わったやん。気が抜けとったということやろ。そのへんを締めんことにはな」。2週間のキャンプも折り返し。選手の疲れはピークで動きが緩慢になりがちだ。「惰性でやっとると故障につながるんだ」。前日腰痛で離脱した堂上直を反面教師に、手綱を締めた。

 「もう休みはやらんでええ」。信賞必罰の?

 休日召し上げ宣言まで飛び出した。4勤1休ペースで15日が2回目の休日。だが午前に練習し、19日の打ち上げまで地獄の9連勤にするという。打撃投手相手に実戦形式のシート打撃も初めて行ったが、いい打球が飛ばず、監督は「1発で仕留められん。まだまだ」とおかんむり。猛省の若竜10人も一様に「やるしかないです」とショックを隠せなかった。だがこれぞ守道劇場、愛のムチ。15日の練習が本当に半日で終わることを祈るしかない?【松井清員】